結果
2023年 4月30日(日)
第167回 天皇賞(春)(G1)
京都競馬場 芝3200m(外)稍重
着順 | 馬名 | タイム | 位置取り | 上がり3F |
① | ジャスティンパレス | 3.16.1 | 8-7-7-4(中団) | 34.9 |
② | ディープボンド | 2 1/2 | 5-4-3-2(先行) | 35.6 |
③ | シルヴァーソニック | 1 | 13-12-11-9(後方) | 35.1 |
レースの上り:35.3秒
ラップ分析
1着タイム | 後3F | 序盤 | 中盤前 | 中盤後 | 後半 | |
今走 | 3.16.1 | 35.3 | 47.1 | 49.2 | 52.2 | 47.6 |
平均 | 3.15.10 | 35.4 | 48.5 | 49.1 | 50.3 | 47.3 |
差 | -0.1 | -1.4 | 0.1 | 1.9 | 0.3 |
(※平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))
序盤はアフリカンゴールドと競ったこともありラップも速くなっているが、アフリカンゴールドが行き切ってからは一旦ペースは落ち着く。
そして正面スタンド前を過ぎて、1角に差し掛かるあたりで、タイトルホルダーがハナを奪い返してからはさらにペースは落ち着いて行く。
これはタイトルホルダーのいつもの戦法なのだが、いつもと違う点は、この時点で後続との差が開いていないということ。
本来ならここまでで後続とは大きな差があり、タイトルホルダーが息を入れている間に、後続がこれに追いつき、そして追いついてきたところから、再度スパートをかけて、後続になし崩し的に脚を使わせるのがいつものパターン。
しかし他の馬も同じ手を3度は食わないので、ここまででしっかりタイトルホルダーについてきた。
こうなるとあとはいつタイトルホルダーがスパートして行くか? タイトルホルダーのロングスパートにどれだけの馬がついてこれるか? という戦いだったが、いつまでたってもタイトルホルダーのスパートはない。
結局、2周目の3角手前で13秒台のラップが2度続いたあたりで、アイアンバローズが業を煮やした感じでタイトルホルダーを交わして行くと、他の馬もこれに倣い、タイトルホルダーはずるずると後退。
最後は瞬発力勝負の様相を呈した。
まあ、レース前半ではそこそこ脚は使っているので、中だるみのスローとまでは言わないが、それでも2周目の向正面では、かなり長い区間で緩い流れが続いたので、持久力のある馬なら、この区間でスタミナのロスを十分に回復できただろう。
上りの3Fは35.3秒を計時しているが、稍重の馬場を考慮に入れれば、そこそこ速い上りになったのではないか?
今年の春天は、そこそこのスタミナと瞬発力が求められた一戦といえるかもしれないが、その能力をしっかり発揮できたのは、勝ったジャスティンパレス一頭だけだったように思う。
回顧
1着は2番人気のジャスティンパレス。
前半は中団8番手の内目を追走。
2周目の向正面では中団の前目、7番手。位置取りは外目のポジションを選択。
3~4角でさらに順位を上げて、4角は好位の4番手の外で直線。
直線は先に抜け出したディープボンドの直後から、早々にこれを交わして先頭。
あとは危なげなく突き抜けた。
長距離対応のスタミナがあり、瞬発力もそこそこ。
ちょっと緩めの流れになり、瞬発力を使えたのがよかった。
⇒ジャスティンパレスの分析
2着は5番人気のディープボンド。
序盤は中団の前目、6~7番手の追走。
ペースが落ちた2周目の向正面では先団3番手の外へ進出。
勝負どころの3角過ぎでは、先に抜け出したアイアンバローズにしっかりとついて、4角は2番手で直線。
直線は早めに先頭に立ち押し切りを計るが、残り200mの手前でジャスティンパレスに交わされた。
しかしそのあとはしっかりと2番手をキープしてゴール。
この馬も長距離向きのスタミナは十分。
前走と違い、緩からず、速からずが丁度よかった感じ。
⇒ディープボンドの分析
3着は6番人気のシルヴァーソニック。
道中は中団の後ろ13番手あたり。
2周目の3~4角で順位を上げて、4角は9番手の大外で直線。
直線は馬群の大外から追い上げに入り、良い脚で伸びてはくるが3着まで。
もともとそこまで切れる馬ではないので、ちょっとポジションが後ろすぎた。
前にいる実力馬は、この流れでは止まらない。
⇒シルヴァーソニックの分析
1番人気のタイトルホルダーは競争中止。
詳細は「ラップ分析」に書いたのでここでは省略。
いずれにしても調子が万全ではなかったのだろう。
次走、巻き返しに期待。
⇒タイトルホルダーの分析
3番人気のボルドグフーシュは6着。
序盤は後方寄り、14番手の外を追走。
1週目の正面スタンド前で外目から順位を上げて行き、2周目向正面では、中団の後ろ10番手の外。
2周目の3~4角でさらに順位を上げて行き、4角は6番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げを計るが、バテず伸びずで6着どまり。
最後はもう少し詰め寄れてもいい馬だが・・・。
上り3Fの時計も、OPクラスでは初めて3位以内に入れなかった。
緩めの馬場が苦手なのか?
距離が1F長いのか?
それとも調子が万全ではなかったか?
⇒ボルドグフーシュの分析