結果

2023年 10月29日(日)

第168回 天皇賞(秋)(G1)

東京競馬場 芝2000m 良

着順 馬名 タイム 位置取り 上がり3F
イクイノックス 1.55.2 3-3-3(中団前) 34.2
ジャスティンパレス 2  1/2 10-10-10(後方) 33.7
プログノーシス 1  1/4 11-11-10(後方) 33.9

レースの上り:34.7


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10
今走 1.55.2 34.7 12.4 11.0 11.5 11.4 11.4 11.4 11.4 11.6 11.4 11.7
過去平均 1.57.24 34.5 12.8 11.4 11.7 11.7 11.8 11.8 11.6 11.1 11.5 11.9
0.2 -0.4 -0.4 -0.2 -0.3 -0.4 -0.4 -0.2 0.5 -0.1 -0.2

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

ラップの推移は一目瞭然、かなりの速さ。

しかし前半の1000mの通過は、昨年パンサラッサが逃げたときより0.3秒遅い57.7秒。

しかし昨年のパンサラッサが後半に入ってしっかり息を入れたのに対して、今年のジャックドールは後半も11.4-11.4のラップを刻んでペースは落ちない。

直線に向いて、逃げるジャックドールと2番手ガイアフォースの手綱が激しく動かされているのに対して、3番手イクイノックスの手綱は持ったまま。

坂の途中でそんな前の2頭をあっさり交わしたイクイノックスは、追い出しに入って鞭を入れると、スーッと後続を突き放して独走状態。

そのあとは激しく追うこともなく、余裕残しの2馬身半差の圧勝。

走破時計は圧巻のレコード1.55.2。

スタートで出遅れて後方からの競馬を余儀なくされた2頭が2、3着に入ったことからも分かるように、今年の秋天はかなりのハイペース。

それも、前後半のどのラップでも息の入らない、スタミナ、底力、瞬発力総動員の、究極のスピードの持続力が必要なレースとなった。

そしてそんな究極のスピード持続力を有する馬はただ一頭、イクイノックスだけだった。


回顧

1着は1番人気のイクイノックス。

詳細は「ラップ分析」で書いたのでここでは省略。

イクイノックスの分析

 

2着は6番人気のジャスティンパレス。

スタートで出遅れて道中は後方10番手。

4角も10番手で直線に向くと、直線は馬群の大外に進路を取って追い上げに入り、良い脚で伸びてはくるが、前を行くイクイノックスははるか先。

出遅れて後ろからの競馬になったのが結果的には良かったのは前走「宝塚記念」と同じ。

力のある馬だが、イクイノックスには遠く及ばない。

ジャスティンパレスの分析

 

3着は3番人気のプログノーシス。

スタートで出遅れて道中は最後方の11番手。

4角も10番手の外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げに入り、良い脚で伸びてはくるが0.6差の3着。

ゴール前でジャスティンパレスに交わされるあたり、今後も切れ味勝負では後手を踏みそう。

プログノーシスの分析

 

2番人気のドウデュースは7着。

武豊騎手負傷のため、戸崎圭太騎手に乗り替わった。

道中は中団馬群、イクイノックスの直後、4番手を追走。

4角も4番手の内で直線に向き、直線は馬群の真ん中から追い上げに入るが、坂の上りではイクイノックスについて行けず、坂を上り切ってからは脚が上がった感じ。

道中力んだ分、終いに響いたというようなコメントが出ているが、ただ単に今回の流れは、この馬にとってはオーバーペースだったということだと思う。

「スタミナ」という点で、イクイノックスとは明らかに大きな差がある。

ドウデュースの分析