ダンテスヴューのキャリアはまだ5戦だけなので、近走のみを振り返る。

ダンテスヴューのここまでの走り

21/8/15 2歳新馬

新潟 芝1800m(外)稍重

着順:2着(1.49.7・0.1差)

騎手:福永祐一(54キロ)

スローの流れを中団の後ろやや10番手から。

4角も10番手で、直線は馬群の外に出して追い出してくるが、1馬身及ばずの2着。

スローの流れを12番人気のユキノオウジサマに逃げ切りを許した。

上りはメンバー最速の33.1秒を出してはいるが、位置取りと展開に負けた。

21/10/2 2歳未勝利

中京 芝2000m 良

着順:1着(2.00.9・-0.4差)

騎手:川田将雅(55キロ)

道中は先団4番手の内。

4角も4番手から、直線は馬群の外目から追い上げに入り、坂の上りで先頭に立つと、あとは楽々押し切って2馬身半差のゴール。

道中はこのクラスとしてはそこそこ流れた。

その分レースの上りは36.3秒を要したが、そんな流れを先団から押し切ったあたり、スタミナ、底力の片りんは見せたか?

21/11/20 東京スポーツ杯2歳S(G2)

東京 芝1800m 良

着順:4着(1.47.2・1.0差)

騎手:川田将雅(55キロ)

大外12番から、道中は控えて後方11番手で脚を溜める。

4角は12番手の内で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げて来るが、前との差は詰まらず1.0差の4着。

後方で脚を溜めて、直線はインを突いているにも関わらず、前の馬はこの馬よりも速い上りでゴールしている。

切れ味と言う点では少し物足りない印象。

22/2/6 きさらぎ賞(G3)

中京 芝2000m 稍重

着順:2着(2.00.5・ハナ差)

騎手:川田将雅(56キロ)

道中は中団5番手あたりを追走。

4角も5番手で直線に向くと、直線は馬群の中ほどから追い上げに入り、残り200mでマテンロウレオと馬体を併せての追い比べ。

両者一歩も譲らなかったが、ゴール前はハナ差交わされての惜しい2着。

まあここは頭の上げ下げ、運がなかった。

この馬の場合はキレと言うよりもスタミナ、底力。

もう少し前目の位置取りの方がいいような気がする。

2022年 きさらぎ賞(G3)のラップ分析&回顧

22/4/17 皐月賞(G1)

中山 芝2000m 良

着順:10着(2.00.5・0.8差)

騎手:吉田隼人(57キロ)

道中は中団馬群の中、8番手を追走。

4角も馬群の中の8番手で直線に向き、直線も馬群の中ほどから追い上げを見せるが、伸びずバテずの10着まで。

瞬発力の比重が高いレースだっただけに、この馬としてはこんなものだろう。

2022年 皐月賞(G1)のラップ分析&回顧


ダンテスヴューの脚質

ここまでの走りを見る限り、キレ味よりも、スタミナ、底力に重きを置いた方が良いような感じ。

スタミナ、底力勝負では強そう。


ダンテスヴューの血統背景

父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ/NHKマイルC、日本ダービー)。

母の父はフレンチデピュティ(ND系ヴァイスリージェント)。

フレンチデピュティは米国で走り、ダートの6~8F(約1200~1600m)で活躍。引退後は日本で多くの重賞ウイナーを輩出した。

半兄にはヨーホーレイク(日経新春杯)。

近親にはクロカミ(京王杯OH、府中牝馬S)、ハードクリスタル(東海S)。

次走、NHKマイルカップ(G1)に向けて

次走は5月8日(日)、東京競馬場 芝1600m で行われる「NHKマイルカップ(G1)」。

千六は初距離になるが、向いてそうには思えない。

前走「皐月賞」からは過去15年で(2-3-2-20)と、そこそこ馬券になってはいるが、馬券圏内の7頭中6頭はすべて3番人気以内の馬。

ただ、2014年に12番人気で3着に入ったキングズオブザサンという例外もいるにはいる。

 

⇒その他、NHKマイルカップ(G1)の出走馬を分析