結果

2023年 4月16日(日)

第83回 皐月賞(G1)

中山競馬場 芝2000m(内)重

着順 馬名 タイム 位置取り 上がり3F
ソールオリエンス 2.00.6 15-15-15-17(後方) 35.5
タスティエーラ 1  1/4 5-6-6-5(中団前) 36.6
ファントムシーフ 1  3/4 11-10-10-10(中団) 36.4

レースの上り:37.2


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10
今走 2.00.6 37.2 12.3 10.9 11.9 11.6 11.8 12.4 12.5 12.7 12.5 12.0
過去平均 1.58.34 34.9 12.3 10.7 11.9 11.8 12.4 12.1 12.2 11.8 11.5 11.6
2.3 0.0 0.2 0.0 -0.2 -0.6 0.3 0.3 0.9 1.0 0.4

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

重い馬場にもかかわらず、道中の流れは良馬場平均か、ラップ区間によってはそれ以上に流れている。

その分、当然上りはかかって37.2秒がレースの上り3F。

勝ち馬の末脚はもちろん強烈だったが、流れとしては、後方からの追い込み馬が決まりやすい展開ではあった。

道悪適性はもちろんのこと、前に行った馬はスタミナとパワー、底力。

終いを生かしたい馬は、パワーを源とする脚力も伴っていなければ、軽い瞬発力だけでは到底追い込みは効かなかっただろう。

余談だが、先週の「桜花賞」は、レースの上り34.5秒の展開を、リバティアイランドが最後方近くから終い32.9秒の末脚で差し切った。

そして今週は、レースの上り37.2秒の展開を、ソールオリエンスが最後方近くから終い35.5秒の脚で突き抜けた。

この2頭の末脚を、同列に評価していいものか否か?


回顧

1着は2番人気のソールオリエンス。

スタート五分も、まったく行く気なく、後方に控えるかたち。

道中も後方15番手の外目、いつでも動けるポジションでの追走。

3角を過ぎても進出の気配なく、4角を17番手の大外で直線に向く。

直線は馬群の大外から追い上げに入り、坂下ではまだ先頭との差は4~5馬身はあっただろうか?

それを坂の上りで一気に交わして突き抜けてのゴール。

もの凄い脚でクラシック一冠目をものにした。

ただ、通ったところは馬群の大外、馬場もほぼ傷んでいない部分からの追い込み。

それに、レースの上りは37.2秒を要しており、完全に後ろ有利の展開だったことも事実。

坂の上りでの強烈な伸びを見ても、脚力があることは間違いないが、そうは言っても上り3Fは35.5秒の脚。

これまでにまだ高速決着の経験もないだけに、速い時計、軽い芝でどれだけやれるのかはまだ未知数ではある。

現時点で、あまり過大評価しすぎるのも考え物だとは思う。

ソールオリエンスの分析

 

2着は5番人気のタスティエーラ。

外枠14番から、道中は中団の前、5~6番手の外目を追走。

4角は4番手の外目で直線に向き、直線は坂下で先頭に立つと、坂の上りで抜け出して、そのまま押し切るかに見えたが、ゴール前でのソールオリエンスの強襲には抗えず、惜しい2着。

この馬は外枠から道中前目で競馬をして、終始外々。

直線も坂下で先頭に立って押し切りを計る強い競馬。

最後は勝ち馬のキレに屈したが、なかなかのスタミナ、底力は持っている馬だと思う。

ただこの馬も、速い時計、軽い馬場ではどうか?

タスティエーラの分析

 

3着は1番人気のファントムシーフ。

道中は控える競馬を選択。ポジションは中団10番手の外目。

4角も10番手の大外で直線に向き、ビュンとは伸びないものの、ジワジワと伸びてきて3着は確保。

この馬の場合、ポジションはもう少し前の方が力は出せそう。

ただ、向正面で後ろ脚を落鉄していたようで、それが走りに影響した可能性はある。

地力のあるところは十分に見せた。

ファントムシーフの分析

 

3番人気のベラジオオペラは10着。

外枠15番から、序盤で先団に取り付いて2番手を追走。

道中も控えることなく、終始先団での競馬で攻めて行ったが、4角あたりではちょっと手ごたえが怪しくなっていた。

4角は4番手で直線に向くが、直線では粘り切れなかった。

タフな馬場でのハイペース。

前に行った馬が粘り切るのはちょっと難しかっただろう。

ベラジオオペラの分析