結果

2022年 5月29日(日)

第89回 東京優駿(日本ダービー)(G1)

東京競馬場 芝2400m 良

5月29日(日)東京競馬場の馬場状態傾向分析(芝)

着順 馬名 タイム 着差 位置取り 上がり3F
ドウデュース 2.21.9 13-14-14-14(中団後) 33.7
イクイノックス 2.21.9 クビ 16-16-16-14(後方) 33.6
アスクビクターモア 2.22.2 2 2-2-2-2(先行) 35.3

レースの上り:35.2


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10 Lap11 Lap12
今走 2.21.9 35.2 12.5 10.8 11.8 12.0 11.8 11.7 12.3 12.0 11.8 11.5 11.7 12.0
過去平均 2.23.94 34.5 12.6 11.0 12.3 12.4 12.4 12.2 12.3 12.2 12.0 11.5 11.2 11.8
0.7 -0.1 -0.2 -0.5 -0.4 -0.6 -0.5 0.0 -0.2 -0.2 0.0 0.5 0.2

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

逃げたデシエルトが後続を離して逃げるかたちにはなったが、後続もそれなりに道中で脚を使わされていたものと思われる。

その分レースの上りは35.2秒と、例年の良馬場平均よりも0.7秒かかっているところを見ても、今年の「日本ダービー」のトータルの流れは例年より速かったと言っていいだろう。

着順を見ても、前目のポジションで残っているのは3着のアスクビクターモア、5着のプラダリアぐらいで、あとはすべて後ろから脚を伸ばした追い込み勢が占めた。

ただ、後ろの馬が有利な展開だったのかと言われれば、それは違う。

1、2着馬の終いの脚は、今回の流れを考えるとそこそこ速い。

仮にもう少し道中のペースが緩んでいたとしても、33秒台前半の脚は出せただろうし、そうなるとゴール前は前で粘るアスクビクターモアと際どかったはず。

今年の「日本ダービー」は、走破時計のダービーレコードが示すように、道中のペースはそこそこ締まったものとなったが、前と後ろで有利不利は発生しておらず、各馬自分の力を出し切れた、レベルの高い「日本ダービー」だったように思う。


回顧

1着は3番人気のドウデュース。

道中は中団馬群の後ろ、14番手の外目を追走。

4角も14番手の外で直線に向くと、直線はそのまま馬群の大外に進路を取って追い上げに入り、坂の上りでグングンと先頭との差を詰めて行き、坂の頂上では前で粘るアスクビクターモアをあっさりと交わすと、あとは追いすがるイクイノックスをクビ差抑えてゴール。

坂の上りで使った脚はかなり強烈。

SP持続型の馬だと思っていたが、瞬発力もかなりの破壊力を持っていそう。

ダービーレコードで堂々の頂点。

ドウデュースの分析

 

2着は2番人気のイクイノックス。

大外18番から道中は後方16番手で脚を溜める。

4角は14番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げに入り、坂下ではドウデュースの直後から虎視眈々と抜け出しを計るが、坂の上りでは逆に突き放された感じ。

残り200mで盛り返してくるが、クビ差まで迫ったところがゴール。

結果的にはクビ差だけに、枠順がもう少し内目なら・・・という結果。

イクイノックスの分析

 

3着は7番人気のアスクビクターモア。

道中は2番手追走。

4角も2番手で直線に向くと、直線は坂下で、逃げるデシエルトに抜群の手応えで並びかけるとこれをあっさりと抜き去って先頭。

坂の上りで突き抜けるかに見えたが、外からのドウデュースの強襲には抗うことができずに、ゴール前、イクイノックスにも交わされての3着。

この流れを前々で踏ん張った走りは評価できる。

タフな流れは後ろの馬より前の馬の方がキツイことは確か。

この馬は、道中キツめの流れの方が結果を残しやすいのかもしれない。

アスクビクターモアの分析

 

1番人気のダノンベルーガは4着。

道中は中団馬群のやや後ろ、11番手あたりを追走。

4角も11番手で直線に向くと、直線は馬群の中ほどから追い上げに入り、坂の上りではドウデュース、イクイノックスと同じようにアスクビクターモアを射程圏に収めていたが、残り200mからもアスクビクターモアを捉えることは出来ずに4着まで。

最後アスクビクターモアを捉え切れなかったのは物足りない。

2400mは長いのか?

ダノンベルーガの分析