2020年1月5日【京都金杯】終了時点までのデータをもとに、オールフォーラヴの好走パターンを分析。

オールフォーラヴの距離適性

オールフォーラヴはこれまでに芝1600m~芝2400mの距離に使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(2-0-0-4)
  • 芝1800m(1-0-1-3)
  • 芝2000m(1-0-0-1)
  • 芝2400m(0-0-0-1)

1800m~2000mでは、勝ち鞍はあるが大敗もある。

この馬は、気性面に問題がありそうなので、気分よく走ることができる芝1600mは、とりあえず合っていると言っていいかも。


オールフォーラヴの好走パターン

脚質・位置取り

オールフォーラヴは、先行しても、中団からでも競馬はできる。

見た感じでは、テンのペースが速ければ無理をせず中団から。

逆にテンのペースが遅ければ馬なりで先団に進出する、という感じ。

別段、先行とか、中団からとかの策があるわけではなく、馬が気持ちよく走れることを重要視している印象。

切れる脚はないようなので、スローの末脚勝負では分が悪い。

ペース

オークスの前哨戦「忘れな草賞」では、ハイペースの展開で、中団から早めに動いて残り200mでは先頭に立ち、しっかり勝利を手にしている。

ハイペースの競馬でも、それなりの対応力はありそうだ。

時計

芝1600mのベストタイムは1.31.6で着順は1着。

このレースでは、軽ハンデの恩恵はあったものの、速い時計で勝ち切った。

ディープ×キンカメという血統背景からも、速い時計での対応力はありそうだ。

コース(競馬場)適正

オールフォーラヴの競馬場ごとの成績は次の通り;

  • 新潟(0-0-0-1)
  • 東京(0-0-0-3)
  • 中山(0-0-0-1)
  • 京都(2-0-0-2)
  • 阪神(2-0-1-2)

気性的に難しい馬のようなので、長距離輸送があって環境が変わる遠征競馬は苦手のようだが、左回りも向かないか。

馬場コンディション

稍重で行われた「米子S」では先団から抜け出す強い競馬を見せている。

鞍上の和田ジョッキーも「こなせる範囲の馬場状態」とコメントを残しているが、稍重以上に悪くなると、その対応力はまだ分からない。

休み明け

オールフォーラヴの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(0-0-0-2)

休み明けはいずれも大敗。

叩いてからか。

血統背景

父はディープインパクト、母は「中山牝馬S(G3)」を2連覇しているレディアルバローザで、その父はキングカメハメハ。

3代血統内にクロスはない。

まとめ

オークスから初音S(1600万下)まで続いた4戦連続の大敗。

単に力負けなのか?はたまた気性的なものなのか?

おそらく後者の可能性が高いが、現時点ではなんとも言えない。

距離を1600mに短縮してから、状態は上向いてきている。

「錦ステークス」のレース後には鞍上の和田ジョッキーが、「ようやく本物になってきた印象」とのコメントを残している。

素質的にはいいものを持っているだけに、今後の走りに注目したい。


オールフォーラヴの近走診断

19/3/9 うずしおS(1600万下)阪神芝1600m

着順:8着(0.4差) 騎手:和田竜二(55キロ)

最後の直線で内をついたが、進路がなくなり詰まってしまった。

それでも最後は0.4差。距離短縮でまずまずの結果。

19/5/12 錦S(1600万下)京都芝1600m

着順:1着(クビ差) 騎手:和田竜二(53キロ)

勝ち時計の1.31.6も優秀。

鞍上の和田騎手も「ようやく本物になってきた印象」とのコメント。

19/6/16 米子S 阪神芝1600m 稍重

着順:1着(0.1差) 騎手:和田竜二(54キロ)

スローペースで前に有利な展開も、昇級初戦での勝利は評価できる。

本当に「本物になった」のか? 次走に期待。

19/6/16 関谷記念(G3)新潟芝1600m 良

着順:10着(0.8差) 騎手:和田竜二(54キロ)

苦手と見られる長距離輸送で馬体重が+12キロ。

輸送前はどれだけ太かったのか?

19/10/14 府中牝馬S(G2)東京芝1800m 稍重

着順:4着(0.4差) 騎手:川田将雅(54キロ)

前目につけてしぶとい競馬。

長距離輸送にも一定のメドが立ったか?

19/12/14 ターコイズS(G3)中山芝1800m 良

着順:13着(1.6差) 騎手:ビュイック(55キロ)

終始外々を回る展開で、4角も馬6~7頭分の大外を回して直線。

切れる脚はない馬なので、この位置取りでは勝負にならない。

20/1/5 京都金杯(G3)

京都 芝1600m(外)良 18頭

着順:9着(1.35.0・1.0差)

騎手:和田竜二(54キロ)

道中は中団からの追走。

直線に向いて、先頭は射程圏のようにも見えたが、失速もしないが伸びてもこない。

約1年間長期休養はなし。

そろそろ疲れているのでは?

オールフォーラヴの次走

次走は札幌競馬場 芝1800mで行われる「クイーンS(G3)」の予定。

約7か月ぶりの競馬。

データ的には休み明けは良くない。

叩いてからか?

 

⇒ その他、クイーンSの出走馬を分析